那珂湊(なかみなと)【ひたちなか海浜鉄道 各駅探訪】

2010年5月8日
(現在はデザインが少し変更されています)

《魚と文化が盛りだくさん》

ひたちなか海浜鉄道の本社があり、機関区や保線区があり、列車交換(すれ違い)も行なわれる、湊線の中枢駅。
「歴史と伝統のある駅で開業当時の面影を残した駅」として、関東運輸局から“関東の駅百選”に選ばれています。
築100年近い駅舎ですが、よく整備されていて、古さを感じさせません。
屋根は、海辺の行楽地の駅に昔よく見られた赤い瓦屋根。派手さと素朴さ、懐かしさが共存します。

2010年5月8日

駅舎内には、多くの絵画や、沿線風景を写した写真が展示されていて、明るい雰囲気。
またこの駅では、レンタサイクルの貸し出しも行なわれています。

2010年5月8日

駅名標にデザインされているのは、道路(東水戸道路か、国道245号線でしょうか)と、鉄道車両とレンタサイクル。
2009年から駅に住みつく、黒猫の「おさむ」くんが人気。ホームの一角に、おさむくんの指定席が用意されています。

2010年9月14日
(駅猫おさむは残念ながら2019年6月23日に永眠しました)

近隣の見どころ

那珂湊おさかな市場

2010年5月8日

那珂湊漁港に隣接し、新鮮な魚介類を安く買えるスポット。
さすがは那珂湊屈指の観光地。人通りが多くてにぎやか。観光バスが何台も連なっています。
わたあめや、かき氷の屋台まで出ています。駐車場は満車で、空き場所待ちの車が列をなしている状態。
さまざまな魚料理を食べられる食堂も多いです。私は回転ずし屋さんで、お皿8枚分を一気に食べました。

那珂湊おさかな市場

反射炉跡・山上門(あづまが丘公園)

2010年5月8日

入口の「山上門」は水戸藩の江戸小石川邸にあった門で、江戸時代後期のもの。私が訪れたときは、満開の八重桜に囲まれていました。

2010年5月8日

階段を上った先に、大きな反射炉がそびえ立っています。高さ約15メートル。幕末、たびたび沖に現れていた外国船から水戸藩を防衛するための、大砲鋳造を目的として造られたものです。
1857年(安政4年)までに2基の炉が完成しましたが、1864年(元治元年)に元治甲子の乱(天狗党の乱)で破壊されてしまいます。
現在建っているのは1937年(昭和12年)にできた復元模型ですが、元の反射炉よりはるかに長い間、この町のシンボルとして立ち続けていることになります。
碑の題字は、東郷平八郎が揮毫したのだそうです。

2010年5月8日

反射炉の隣には、反射炉建設に使うレンガを焼成した、登り窯も復元されていました。

湊公園(い賓閣跡)

2010年5月8日

1698年(元禄11年)、徳川光圀の命で建設された藩別邸の跡。夤(い) 賓閣という名前は中国の「堯典」から採ったもので、「つつしんでみちびく」という意味があるらしいです。
い賓閣は建坪300坪以上、28室もある広大なものだったようですが、反射炉と同じく元治甲子の乱で元治元年に焼失し、現在は静かな公園になっています。

2010年5月8日

樹齢300年を超える「湊御殿の松」は、光圀が須磨明石から取り寄せたもので、現在でも12株が残っています。大きくて存在感あり。
海門橋の架橋に尽力した旧那珂湊市長・宮原庄助氏の像が、海に向かって立っています。

2010年5月8日

公園の外に目を転じると、那珂川に架かる海門橋と、対岸にあるアクアワールド・大洗、そして太平洋がよく見えました。
絶滅危惧種・イワレンゲも見ることができます。秋にはハマギクの花も咲くそうです。

ふるさと懐古館

2010年5月8日

160年以上前に建てられた豪商の土蔵。
那珂湊がかつて水運で栄えたことを象徴する建物ということで、保存され、漁業や農業などで使われた物を展示するスペースとなっています。
具体的には、漁業に使う網や、万祝(まいわい)半纏、唐箕(とうみ)。
遺跡から出土した石錘、塩作りに使ったろ過器、船大工の使った工具、海苔作りに使う「こも」と枠。
さらには、ユニークなカメラのコレクション、反射炉の図面、石斧や勾玉など。
入館無料です。

※東日本大震災で被災し、解体されました。

天満宮

2010年5月8日

菅原道真公をまつる神社で、鎌倉時代の創建。久しく神仏習合でしたが、徳川光圀が神仏分離を行ない、以降は神社として歴代藩主に崇敬されました。

華蔵院の梵鐘

2010年5月8日

那珂川沿いから道1本入った所にある大きなお寺が華蔵院。墓地の中に梵鐘がありました。銘文に南北朝時代の「歴応二年」(1339年)とある古いもので、県指定工芸品。

2010年5月8日

華蔵院は、大きな本堂、よく手入れされた木々、朱色の門があり、名前のとおり華やかなお寺です。

ギラリー601

2010年5月8日

かつて湊線を走っていた車両・ケハ601。気動車(ディーゼルカー)では日本初のステンレス車両でした。車体部分が那珂湊機関区に保存されています。
「おらが湊鐵道応援団」の皆さんの手で復元され、毎週日曜日の午後1時から4時に内部を公開中。
私が訪れたときには、車内の設備について、ボランティアの方が説明してくださいました。沿線の古今の風景写真なども展示。
(「ギラリー」という名前は、ステンレス車両がギラリと光ることと「ギャラリー」をかけたもの)
隣のキハ200形(もと国鉄キハ20形)車両の内部も見られました。

2010年5月8日

元国鉄キハ20系、唯一の現役車両。

海門橋

2010年5月15日

那珂川の河口に掛かる真っ赤な橋。那珂湊と、対岸の大洗を結んでいます。歩道があるので徒歩でも渡れます。
橋の途中に「キラキラドリームベル」と名づけられた鐘があり、恋人や家族と一緒に、3回鳴らすと願いがかなうとされています。
ベルの説明板が1990年代風で、海の青・空の青と相まって、名前のとおりキラキラした雰囲気。

アクアワールド・大洗

2010年5月15日

那珂湊駅からバスで5分。徒歩だと30分くらいです。
展示生物数580種・68,000点に上る、日本を代表する水族館の1つです。団体客や家族連れなどで常ににぎわっています。
(入場料:大人¥1,850、小中学生¥930、3歳以上の幼児¥310)※2019年5月現在

イワシやコブダイの回遊水槽。黒潮と親潮が交わる海を再現した「出会いの海の大水槽」。クラゲやクリオネのいる「暗黒の海ゾーン」。
50種類ものサメ(種類数日本一)や、エイ、マンボウ、熱帯魚などが泳ぐ「世界の海ゾーン」。

「ミュージアムゾーン」には、マンボウやホオジロザメの巨大なはく製、お子さん向けの巨大な遊具があります。
エトピリカ、ゴマフアザラシ、ラッコの水槽から階段やエレベーターで上ると、屋上は展望回廊になっていました。
那珂湊の町や、国営ひたち海浜公園の観覧車が見えます。波の音が聞こえます。
川の上流・中流・下流を再現した「森と川ゾーン」。ペンギンやアザラシ、アシカがいる、屋外の「オーシャンゾーン」。

ウバザメのはく製と、クジラの骨格標本が浮かぶホールから、イルカ・アシカショーが行なわれる「オーシャンシアター」へ。
休日の正午の回だったからかもしれませんが、800席が開始10分前にはほぼ埋まり、立ち見が出る状態。
ボールや輪っかを自在に操るカリフォルニアアシカ。
高いジャンプを決める、バンドウイルカとオキゴンドウ。着水した際の水しぶきも豪快でした。屋内なのでそのときの音も大迫力。
水槽の向こうの壁は巨大な全面窓となっており、一面の海から白い波が押し寄せるのが見えます。サーファーの姿がありました。
オーシャンシアターの下は、「アクアホール」という展示スペース。水中からイルカたちを観察できます。

アクアワールド・大洗は、フードコートにも特長あり。
土地柄、海産物が豊富なため、すしやたこ焼き、海鮮丼といった、海の幸を活かしたメニューが多いのです。
私は、かきあげ丼を食べました。太平洋を見ながら食す、揚げたてのタコ、イカ、エビのおいしかったこと。

アクアワールド・大洗


ひたちなか海浜鉄道 湊線

勝田日工前金上中根高田の鉄橋那珂湊殿山平磯磯崎阿字ヶ浦

※2010年に書かれた「ゲイムマンのひたちなか海浜鉄道沿線案内」を再録したものです。

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もともとは「ゲームセンターでゲームをプレイして、1面クリアするごとに、1プレイ分の金額と同じだけ増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す『日本縦断ゲーセン紀行』」……だったのですが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまっています。

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